Dissertation
WMV Fall and Winter 2024
〈WMV〉の一貫したテーマは「快適であること」。本当に着心地が良く、多様な着こなしが可能なアイテムを作っていけたらと思っています。
Category: | Philosophy |
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Date: | 2024.09.10 |
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Tags: | #fw24 #wmv #いつでも身につけていたいもの。 |
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いつでも身につけていたいもの。
私たちがレディースライン〈WMV〉を始めたきっかけは、東京の「F.I.L.」のショップに私とヒロキがいたとき、来店したカップルの男性が服を見ている間、女性はお店のベンチに座っていてちょっと退屈そうに見えたことなんです。家族やパートナーがみんなで一緒に〈visvim〉の世界観を楽しみ、心地よい時間を過ごせるようにしたいと考えました。
だから、シンプルですが〈WMV〉の一貫したテーマは「快適であること」。本当に着心地が良く、多様な着こなしが可能なアイテムを作っていけたらと思っています。というのも、私自身のライフスタイルを振り返ってみても、ある時には子供を学校に連れて行き、ある時にはハイキングに行く。ミーティングをしたり、掃除をしたり、さまざまなシーンがあります。そうした多様な場面で使え、かついつも身につけていたいと感じるものはどんなものだろうかと、自分自身に問いかけながらものづくりをしています。言い換えれば、家族とともに食事をしたり、どこかに出かけたりする、そうした生活を楽しむことそのものがデザインの過程と言えるかもしれません。
私はドレスの柔らかく軽やかなところが好きで、日常の暮らしの中でそれを着ることを楽しんでいます。散歩のときもディナーのときも、スニーカーやブーツに合わせたりしてカジュアルに着るのが好き。今回のコレクションで作ったウールのボックスドレス(*1)は東南アジアの女性のワークウェアからインスピレーションを得たもので、ウォッシャブルでユーティリティに優れていながら、柔らかいドレープが身体のラインを美しく見せてくれます。一方で、車を洗うときにも活躍してくれそうなジャンプスーツ(*2)は男性的なアイテムですが、丸みのあるシルエットで、素材にウールリネンを使用し、裏地にもシルクジャカードを配して品のある雰囲気に仕上げました。日本の真綿を使ったセーター(*3)も、ソフトで光沢のあるやさしいタッチが気に入っています。着心地や肌触りという繊細な感覚を大切に、どんなときでも着ている身体が喜ぶような、ずっと着ていたいと感じられるものを作っていきたいですね。
*1: 0324205017003 RUANA DRESS L/S W
*2: 0324205013005 VIOLET JUMPSUIT W
*3: 0324205012001 MARIS HAND-KNIT (MAWATA SILK) W
文:井出幸亮
写真:深水敬介
Dissertation on In An Intuitive Manner
WMV Fall and Winter 2024