JP

EN

visvim Official:

Facebook Instagram

Published by Cubism Inc.:

Subsequence

visvim WMV F.I.L INDIGO CAMPING TRAILER little cloud coffee CONTRARY DEPT

JP

EN

Dissertation

Happiness / ハピネス

南ペンシルベニアへの旅行中に初めて出会ったアーミッシュの服。ボクはすぐにその衣服が持つ温もりを感じました。「なぜそう感じるのだろう?」と興味を持ち、様々なパッチワークの生地に触れ、その温もりはどこから来るのかと住民に聞きました。

Category:Philosophy
Date:2014.02.01
Tags: #happiness #ss14 #visvim #ハピネス

南ペンシルベニアへの旅行中に初めて出会ったアーミッシュの服。ボクはすぐにその衣服が持つ温もりを感じました。「なぜそう感じるのだろう?」と興味を持ち、様々なパッチワークの生地に触れ、その温もりはどこから来るのかと住民に聞きました。そしてそれは、服を着る人、おそらく家族や友人を思いやる作り手の心がもたらしたものだと気づき驚きました。

アーミッシュの衣服は、大切な人を思う幸せな感情が形になったものだったのです。その時、温もりのあるプロダクトを作るには、自分が幸せじゃないといけないと気づきました。

ボクが思う「幸せ」のほとんどは「自由」と関係があります。特に国に属していないという「自由」と。少し変な言い方かも知れないけれど、本当にそう思っています。

22歳のころからずっと遊牧的な生活をしていて、最近は一つの国に半年以上とどまるということはありません。だから、多くの場合に隔たりとなるような、ちょっとした文化的な違いの中に美しさを感じることができるのだと思っています。このような違いが作り出す、人と人、国と国などの隔たりや、そこから生まれてくる狭い考え方はボクにとって「自由」ではありません。「国」という概念を捨て、その垣根を取り去るということが「自由」の中に見つけた「幸せ」の一つです。

ボクが作るものには自分の内面が反映される。だから、作り手として幸せであることはとても大切だと考えています。アーミッシュのおばあちゃんが、孫を思い作ったコートが温もりに溢れているように、商品を通じて自分の思いを伝えたい。そういう気持ちで作ったものは、コマーシャルプロダクトにはない温もりを持っていると信じています。

心に響くような商品を作る。そのために、ボクたちは様々なアプローチでモノづくりに取り組んでいます。SS14コレクションはその最初の一歩です。

Dissertation on a happiness with no country

visvim Spring and Summer 2014