Dissertation
Nishijin-ori / 西陣織
7、8年前、京都の古本屋さんで古い生地スワッチのようなものを見つけました。そこには西陣織の小さな生地がたくさん貼り付けられていて、おそらく帯の生地見本として使われていたものでした。
Category: | Material |
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Date: | 2016.08.30 |
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Tags: | #nishizinori #visvim #西陣織 |
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7、8年前、京都の古本屋さんで古い生地スワッチのようなものを見つけました。そこには西陣織の小さな生地がたくさん貼り付けられていて、おそらく帯の生地見本として使われていたものでした。
以前から、金糸を差し込んだ着物や帯に興味があって、江戸時代のものや、それより古いものなどをたくさん目にしてきました。かっこいいなとは思うんだけれど、少しゴージャス過ぎたり、ファンシーという印象が強い。優れた伝統技術を使って、ボクららしい、visvimらしい、何か新しい提案はできないだろうか。
絹織物として知られる西陣織には、ほとんどの場合、縦糸にも横糸にもシルクが使われます。それをあえて、横糸に天然染めの麻糸を使い、少しだけタフな印象を与える。そして、世界中のあらゆる民族で用いられている三角形をモチーフにした柄は、柄自体に立体感を持たせるために数種類の異なる色の金糸を刺し込んで描きました。
織り上がった生地は、西陣織の上品さと男性的な雰囲気を併せ持った、visvimらしいものに仕上がりました。